温又柔 × 都甲幸治「世界文学の真ん中へ」『真ん中の子どもたち』(集英社)刊行記念

2017年09月03日(日)

第157回芥川賞にノミネートされた温又柔さんの小説『真ん中の子どもたち』(集英社)の刊行を記念して、著者の温さんと、英語圏の同時代の文学作品を精力的に紹介されている翻訳家の都甲幸治さんをゲストにお招きし、トークイベントを開催します。

『真ん中の子どもたち』は、日本人の父親と台湾人の母親のもとに生まれ幼少期から日本で育った「琴子」が、中国語を学ぼうと上海へ語学留学に向かうところから始まります。彼女は留学先の学校で、台湾人の父親と日本人の母親をもつ「嘉玲」、中国から日本に帰化した両親のもと日本で生まれ育った「舜哉」と出会い、日本と台湾と中国、3つの国の間で揺れ動くアイデンティティーを共有しながら、自らの生き方と「ことば」を模索していきます。

「線なんてない。ミーミーがそう思えば、ミーミーは日本人にも台湾人にもなれるよ。ミーミーの心次第で行ったり来たりすればいいんだ。/(…)どっちか、じゃなくて、どっちもなんだよ」−−−『真ん中の子どもたち』より

果たして「国境」とはなにか? 「母語」とはなにか? 「ほんものの日本人」とはなんなのか? 言語とアイデンティティーが複雑に絡まり合った状況を抱えながら生きる若者たち姿を鮮やかに描き出すこの青春小説は、分断されつつある我々の社会への鋭い問いかけであり、同じ境遇にある世界中の「子どもたち」への温かい呼びかけでもあります。本イベントでは、温さんが作品に込めた思いをうかがいながら、移民やその子どもたちが獲得した「ことば」で書かれた英語圏の作品と比較し、『真ん中の子どもたち』がもつ文学の可能性を探ります。

日程
2017年9月3日(日)15時~17時(14時30分開場)
出演
温又柔
都甲幸治
(敬称略)
料金
1,500円+ワンドリンクオーダー
会場
本屋B&B(東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F)
下北沢駅南口徒歩30秒
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