京都工芸繊維大学大学院建築都市保存再生学コース 2019 
第2回 保存再生学シンポジウム

2019年12月22日(日)

京都工芸繊維大学大学院の特別教育コースである建築都市保存再生学コースは5年目に入った。今年度は、昨今の文化財保護法の大改正を踏まえ、歴史的建築物の保存活用を担う人材と組織について考えたい。

かつて歴史的建築物は、国や自治体が文化財指定をおこない「保存」することが最良の残し方であるかのように考えられてきた。しかし、2019年4月の改正文化財保護法の施行により、「活用」を前提とする制度に大きく変わった。それにともない、歴史的建築物の保存活用に際して専門家や専門組織が、所有者らに対して助言し、保存活用計画を立てることができるようになった。

そんな中で問題となるのが、歴史的建築物の保存活用を担う人材や組織のあり方であろう。従来の文化財の「保存」のように、行政と学識経験者らが建物の歴史的・文化的価値を位置づけるだけでは不十分で、さまざまな経験や知識を基に、所有者に対して有効な保存活用のあり方を提言し、実践的にリードできる人材や組織の役割が重要になる。

近年、ヘリテージマネージャーが全国規模で育成され、またさまざまな組織が設立され、歴史的建築物の保存活用に向けて重要な役割を担いつつあり、実績や成果も増えている。しかし長期的な視野に立ち、行政や民間組織、所有者、建築士らが連携しながら文化遺産を活用していくには、未知の部分や課題も多い。

今回のシンポジウムでは、8月に開催した今年度第1回のシンポジウムの続編として、京都に焦点を当てる。歴史的建築物の保存活用やマネージメントを担う京都の組織から講師をお招きし、これまでの成果を共有しながら、今後の人材育成や組織の連携のあり方を考えたい。歴史的建築物のよりよい保存活用に向けて、知見を共有したい。

日時
2019年12月22日(日)13時30分〜
出演
石川祐一|京都市文化財保護課主任・文化財保護技師
栗山裕子|建築家/認定NPO法人古材文化の会副会長/一般社団法人京都府建築士会監事
西井明里|公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター事業第一課長

司会・進行
田原幸夫|京都工芸繊維大学客員教授
笠原一人|京都工芸繊維大学助教
(敬称略)

プログラム
13時30分 趣旨説明 笠原一人
13時50分 講演1
石川祐一「京都における歴史的建築物の保存活用─行政の立場から」
14時35分 講演2
栗山裕子「ヘリテージマネージャーの育成と役割─歴史的な建物を地域で生かしていくために」
15時20分 休憩
15時30分 講演3
西井明里「所有者と民間と行政をつなぐ─京都市景観・まちづくりセンターの活動から」
16時15分 座談会 石川祐一+栗山裕子+栗山裕子+田原幸夫+笠原一人
18時 講師・参加者による懇親会 @プラザKIT(会費制)
参加費
無料
定員
170名(申し込み不要・当日先着順)
主催
京都工芸繊維大学大学院建築学専攻
KYOTO Design Lab
後援
京都市、公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター、
一般社団法人京都府建築士会、認定NPO法人古材文化の会、
日本イコモス国内委員会、DOCOMOMO Japan
会場
京都工芸繊維大学 60周年記念館 記念ホール
京都市左京区松ヶ崎橋上町1
京都市営地下鉄松ヶ崎駅下車徒歩10分
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